僕はよく歩きながら、地殻を意識します。
僕の裏側を歩く人を想像します。
僕の脚と地殻を通じて繋がる人です。
僕はその人がいつも同じ人なのではないかと考えたりします。
表層をゼラチンで固められた世界はザワついたままで、
僕らはどこへ行くのか、動かされています。
まるで。
個人にしかない清潔な息を吐き続けている感覚の中心だけは一点であり、
そこから這い出していく安息の首の長いキリンの停止したような歩みは、
いつか球体の地球を剥ぐでしょうか。
ゆっくりと。
空気には色があるのです。酸素の量の違いでしょうか。わかりませんが。
雪も下に降ってくるものですから。
それでいいのですか。
それだけでいいのですか。
キリンが吸い込んだ砂漠の雪も上から下に降りますか。
上から下へ?
こんにちはアイザック
上も下もありませんでした。
一体僕らはどこかに引っ張られて、一点に。
よくわかりませんが。きっと。
少し安息しているのです。
僕は。
線があの線が円になってくるのを感じています。
あ、一点には何もないのですね。
何もない。
一点。
には。
そう、それはもしかしたら一つということでしょうか。
大きな、とても大きな。
ぜろのつながり。